債務も相続?!ローンごと不動産を相続したらどうなる?
ローンが残っている住宅や土地、アパートなどの不動産を相続してしまったら、まずは確認すべきことがあります。
それは、「団体信用生命保険」に加入しているかどうかです。この保険に加入していれば、名義人が死亡した場合、残りのローンは保険で支払われることになるので、不動産を相続した人に債務も相続されるなどということはありません。
しかし、団体信用生命保険に加入していなかったら、相続人がその債務も引き継ぐことになります。基本的に、借金などが残された場合、相続人全員で返済することになっています。もし父親が亡くなった場合、3人の子どもがいたとすれば、借金はその3人で返していくというわけです。
もし返せていくことができればいいのですが、お金に余裕がない場合には、いろいろなパターンが考えられます。
ひとつは、返済能力がある人が払うという方法です。例えば長男などは不動産を相続するケースが多いですし、もし返済能力もあるのであれば、他の兄弟には頼らずに長男1人でローンを返済していくということです。その場合は、必ず債権者(銀行など)に承認を得ておくことが必要となります。
他には、返済能力がないといった場合、不動産をすぐに売却するという方法です。すぐに行なわないと、不動産は抵当権によって競売にかけられたりすることもあり、そうなると不動産の価値が下がってしまうこともあります。返済が無理だなというときは、とにかく早めに銀行や不動産屋に相談しましょう。