足りない額はこれで補う!親子リレーで賢く返済

近年日本では平均寿命も伸び、老後が長くなっています。そのため高齢でもローンを組んで家を建てたいという人が増えていると聞きます。しかし、いざローンを組んでみると、返済期間は当然短いですから思った金額の借り入れができなかったり、借り入れができても、毎月の返済が高額になったりと、なかなかいい条件ではいかないのが現実です。

そんなときに助かるのが、「親子リレーローン」で返済するという方法です。親のローンを子が引き継ぐのがこのローン。

普通、住宅ローンは70歳未満でないと申込みができないのですが、親子リレーローンだと、70歳を超えても申し込むことができます。また、高齢だと長期のローンは組めません。80歳までのローンとなるので、もし申込み時に70歳だった場合、10年のローンしか組めないということになります。ところが、親子リレーローンの場合、子が45歳以下ならば35年のローンを組むことができるというわけです。

基本的な条件としては、親子の、子に当たる後継者が80歳までに返済は完了しなければならないこと、また、後継者は申込者の子であることと、定期的な収入があること、そして親子が同居することなどが挙げられます。

親子リレーローンなら、申込み者である親がローンを払っているうちは、子には負担がかからないので、貯蓄に回すなどして将来に備えることもできるでしょう。しかし、あまり若いうちから親子リレーローンの後継者になると、人生設計が自由にいかなくなるというデメリットもあります。家はあるけれど、親と同居であることが結婚に影響を与えたり、仕事で転勤になったりした場合にも大変な状況になりますよね。

また、親の収入で決められたローンの返済額を子が引き継ぐわけですから、収入が極端に少なかった場合は払っていくことが困難になる場合もあるようです。さらに、親が亡くなるのが予想以上に早かったりしたら、ローンの負担が子にそのまま引き継がれて大変な思いをすることもあります。

各家庭によって状況はさまざまなので、親子リレーローンはメリットにもなるし、デメリットにもなり得ます。ローンを検討するときは、ぜひしっかりと話し合って将来のリスクに備えましょう。

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